◆はじまり◆

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【2】 気がついたら、急病で辞めた仲間、自分には続けられないと判断して辞めた仲間と、とうとう毎日顔を合わせるのは三人となってしまう。 それでもわりになんでも楽観視する私は、なんとか三ヶ月を乗り切ったのだった。 このままどこかの式場に配属で、次の資格試験まで経験値を上げていくのか?? と…思っていたのだけれども、状況は一変する。 「唯月さんは、デザイン事務所にいたことがあるんだね?」 施行関係の上司にいきなり呼ばれたのは、明日から新しい場所かと思っていたそんな日だった。 あくの強い先輩たちにも可愛がられ、少し自分にも自信が持てていたそんな時。 「あのさー、遺影写真の仕事…やってみない??」 コワモテの上司はいきなりこう切り出したのだ 「いや~~、履歴書ちゃんと見てなくってさ~!!ごめんごめん!! パソコンで画像処理する仕事なんだけど、今度やっていた人が辞めてしまうんでね?? 困ってたんだよ」 「えーー…、でも私、デザイン業は辞める気で…」 「いいから、いいから」 『よくないっ!!』 今思えば、履歴書もまともに見てくれない会社に入っていたんだなと呆れるばかりなわけだけれども。 この仕事が、実は結構面白いものを沢山私に見せてくれることとなる。 あんなことこんなこと…。 まずは新たなメンバーとご対面である。
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