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「探偵さんは、この中に犯人が居るとでも、おっしゃるのですか? 我々全員には完璧なアリバイがあるのは、探偵さんが一番ご存知でしょ?」
そう言うと、佐々木氏は眉間にシワを刻んだ。
「確かにそうでおます」
その言葉に一同は、ため息と共に落胆の表情を見せる。
そんな中、松田氏がワテに近づき、肩に手を置いた。
「あの名探偵、佐藤利夫さんにも解決できないようですな。完全犯罪って事ですか」
ワテは、松田氏の手を振り払った。
「この世に完全犯罪なんて、ありやしまへんで!」
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