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私達が席に着くと、間も無く入学式が始まった。
隣の彼は真面目に先生の長たらしい話を聞いている。
それに対し私は、これからの学園生活に胸一杯の期待を抱いていた。
つまり先生の話は聞いていない。
しばらくすると段々眠くなってきて、船をこぎ始める私。
そんな中、女の子達の黄色い悲鳴が沸き起こった。
なんとかべ様きゃーとか言っているが、私は大して興味もなかったので寝ることにした。
?「…ぃ……おい!!」
「っ何事!?」
私が勢い良くガッと席から立ち上がると、隣からうわっという声が聞こえた。
?「…大丈夫か?」
「あ…うん」
どうやら声の主は先程相席(?)した彼のようだ。
…そうだった、私寝てたんだった…
とりあえず着席。
「起こしてくれてありがとう。えーと…」
名前聞いてなかったエヘ。
?「宍戸亮」
「え?」
宍戸「俺の名前。お前は?」
そうか宍戸君というのか。そうかそうか。
「私は上溝桜(うわみずさくら)。桜でいいよ」
宍戸「ああ、よろしくな桜!」
…このイケメンめ!←
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