にゅうがくしました

4/7
前へ
/245ページ
次へ
私達が席に着くと、間も無く入学式が始まった。 隣の彼は真面目に先生の長たらしい話を聞いている。 それに対し私は、これからの学園生活に胸一杯の期待を抱いていた。 つまり先生の話は聞いていない。 しばらくすると段々眠くなってきて、船をこぎ始める私。 そんな中、女の子達の黄色い悲鳴が沸き起こった。 なんとかべ様きゃーとか言っているが、私は大して興味もなかったので寝ることにした。 ?「…ぃ……おい!!」 「っ何事!?」 私が勢い良くガッと席から立ち上がると、隣からうわっという声が聞こえた。 ?「…大丈夫か?」 「あ…うん」 どうやら声の主は先程相席(?)した彼のようだ。 …そうだった、私寝てたんだった… とりあえず着席。 「起こしてくれてありがとう。えーと…」 名前聞いてなかったエヘ。 ?「宍戸亮」 「え?」 宍戸「俺の名前。お前は?」 そうか宍戸君というのか。そうかそうか。 「私は上溝桜(うわみずさくら)。桜でいいよ」 宍戸「ああ、よろしくな桜!」 …このイケメンめ!←
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

440人が本棚に入れています
本棚に追加