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~転校生 08:30~
ガラッ
先生「みんな座れ~転校生を紹介する」
…ザワザワ …ワイワイ
晴明「初めまして、【伊藤晴明】(いとう はるあき)と言います。前の学校ではハルと呼ばれてました。皆さん宜しくお願いします。」
5月の終わり頃、ここ御伽学園の高等部二年生A組に転校して来た伊藤晴明は、無事に自己紹介が終わった事に安堵していた。
先生「んじゃ、晴明君は後ろの…クラス委員長の隣の席に座ってくれ。」
晴明「ハイ、……あ、あの宜しく。」
委員長「私は【桜庭桃華】(さくらば とうか)此方こそ宜しく。」
と彼女が握手をしようと手を出して僕の右手に触れた瞬間に!?
キン! パチッ!
ンッ!?
アッ!?
静電気にでも弾かれたかのように二人は手を引っ込めた。
ハル「あっゴメン!静電気でも起きたのかな?」
桃華「貴方は……【読み手】?……なの?」
ハル「えっ?えっと、学級委員長の桜庭さん?」
桃華「……(見つけた)……晴明君はまだ学園の事分からないでしょ。あとで学園内を案内してあげる!」
ニコッと笑顔で返され思わずドキドキしながらも
ハル「えっ!は、ハイお願いします。」
とやっと席についた。しかし先ほどのアレはなんだったのだろうか?
静電気にしては、ちょっと違うような気がするし…
何よりも何故か頭の中に一瞬だが彼女によく似た【お伽話の彼】の映像が流れてきたんだ…
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