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「だから、どうして私たちなんですかっ!」
朝、ある電話がかかってきた。
めんどくさいのは嫌い、という幸羽に代わり、電話にはいつも静久が出ている。
そんなわけで、今日も電話に出たのは静久だった。
のだが…
「私たちには関係ないって言ってるでしょ!」
言い合いを始めてから、もうすでに10分は経っている。
同じ部屋の隅には、知らん顔をしてソファに座ってゲームをする幸羽がいた。
「じゃあせめて、内容を言ってください!」
少しは話が進んだのか、静久のイライラが落ち着き始める。
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