= Green

3/17
前へ
/17ページ
次へ
相槌を打ちながら、時折小さなため息が漏れる。 そうしてついに話がまとまったのか、静久は受話器を力無く置いた。 「誰から?」 ゲーム画面から目を離すことはせず、声だけが聞いてきた。 「…安達さんから―」 「告られた?」 「そんなわけないでしょ!」 テンションの低い静久に気付き、面白そうにからかう幸羽。 機嫌の悪い静久は、素早いつっこみでそれに応える。 「手伝って欲しい仕事があるらしくて…。」 「どーゆーこと?」 わけがわからず、不思議そうな表情をしながら、幸羽はやっと顔を上げた。  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加