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相槌を打ちながら、時折小さなため息が漏れる。
そうしてついに話がまとまったのか、静久は受話器を力無く置いた。
「誰から?」
ゲーム画面から目を離すことはせず、声だけが聞いてきた。
「…安達さんから―」
「告られた?」
「そんなわけないでしょ!」
テンションの低い静久に気付き、面白そうにからかう幸羽。
機嫌の悪い静久は、素早いつっこみでそれに応える。
「手伝って欲しい仕事があるらしくて…。」
「どーゆーこと?」
わけがわからず、不思議そうな表情をしながら、幸羽はやっと顔を上げた。
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