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思い
次の日。
教室に着くと、クラスの男子達と楽しそうに話す尚也の姿があった。
…ずきずきする
……いつも通りいつも通り…
『新井田…じゃなくて、のえ!』
あ、
「恭二、おはよー」
何か微妙な顔の恭二。
「?」
『いや、何か急に呼び捨てって、慣れなくてさ』
まぁ、昨日の今日だしね。
『あ!恭二…って、新井田ぢゃん!おはよー!』
なっ尚也…
「お、おはよっ」
ヤバい、顔見れない!
『…?何か、新井田顔赤くね?』
……わかっていたことだけど。
私は尚也を見るだけで、ドキドキする
けど…尚也は、違う。
『つーか、2人今一緒に来た感じ?』
本当に、わかってるんだけど
『え、まじで!?』『はぁ?違ぇし』
やっぱ、結構つらい。
「き、恭二」
『ん?…!』
もぅ、無理。
笑ってられない。
『え…?新井田泣い『何でもないから』
驚く尚也の言葉を遮って、恭二は私の腕をひいていった。
ーーー
「恭二、ごめん」
『え?』
【ぐいっ】
「胸かしてくれ。」
迷惑かけてるのは、わかってるんだけど…
『服、汚さないならいいよ。』
私を安心させるように、優しく頭を撫でてくれるから
「何か…恭二って、お母さんみたい」
うん、お母さんみたい。
『ははっよく言われる』
うっ…お母さん以上だぁーー
「お母さん!」
『いや、お母さんではないからね?…みたいってだけで』
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