一章:男との出逢い

10/10
前へ
/81ページ
次へ
「凄い格好ですね……今外しますので少し待っていてください」 男は俺にそう言うと、 ポケットから針を出して、 手錠の鍵穴に針を通して手錠を外した。 「蓮莠様」 男は嬉しそうに笑ってくる。 この男になにかやって貰うと、 男の願いを叶えてやらないといけない。 「ハァ……次はなんだ?」 「一緒に蓮莠様と寝たい」 めんどくさい。 「じゃあ早く寝るぞ」 俺が言うと、 嬉しそうに男は近付いて来た。 そして一夜を、 この男と過ごした。 男は美青年で、 寝ているこちらが少し恥ずかしい。 たまに襲われたりしたがな。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

371人が本棚に入れています
本棚に追加