二章:気に入る

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「良く分かりましたね?」 「中国マフィアをなめないで頂きたい」 流石……と言う所か。 中国マフィアの次期首領で、 なにもかもが完璧な李蓮莠。 そして中国マフィア専属の情報屋。 『棘の棘』―イバラノトゲ―。 俺が考えていると、 蓮莠は長く真っ赤な刀を出した。 「刀……中国人である貴方が、 日本の文化でもある刀を操れるとでも?」 「操れるさ、 私は完璧なのだから」 「随分と確信を持って言いますね」 蓮莠はそう言うと、 突きのポーズをする。 そして俺に襲い掛かって来たので、 速いとも言える刀をギリギリに避ける。 少し頬をかすってしまったがな。
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