三章:ブレイン

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急な会議だった為か、長々と幹部は集まらない。 誰一人も来なくつまらなくなってきた蓮莠は、珍しく座っていたソファーに横になりその場で寝る。 蓮莠が寝てから十分後。幹部全員が揃って会議室にやって来た。 幹部達は全員で、中国マフィアの地下にあるバーで飲んで居たのだ。 「あれ? 蓮莠様寝てるよ」 最初に部屋に入った幹部『蠍<さそり>』が、ソファーで寝ている蓮莠を見付ける。 蓮莠が寝ているソファーは扉の方を向いており、幹部達からは丸見えだ。 「珍しいですね。蓮莠さんが寝ているなんて」 蠍の次に言ったのは茶色の短い髪をした『鎖<くさり>』だ。 幹部にはそれぞれ別名がある。
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