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蓮莠は幹部達の別名を嫌う。
幹部の本名を言いたくても、次期首領と現・首領は幹部の本名を言ってはいけない事になっていた。
「蓮莠様。そろそろ会議を始めたいのですが……」
「あ、ああ……」
蓮莠に喋りかけてきたのは、最後の幹部・『風<ふう>』だ。
蓮莠は風の態度に悲しい顔をする。
「蓮莠様。何度も言いますが、私達はもう昔の私達ではありません……今の私達は主従の関係」
風の言葉に、喧嘩をしていた鎖と蠍。
それを嫌々そうに止めようとしていた盾。
そして、頭を撫でられていた剣。
全員悲しい顔をして一瞬蓮莠を見ると、自分たちの席についた。
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