三章:ブレイン

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蓮莠は幹部達の別名を嫌う。 幹部の本名を言いたくても、次期首領と現・首領は幹部の本名を言ってはいけない事になっていた。 「蓮莠様。そろそろ会議を始めたいのですが……」 「あ、ああ……」 蓮莠に喋りかけてきたのは、最後の幹部・『風<ふう>』だ。 蓮莠は風の態度に悲しい顔をする。 「蓮莠様。何度も言いますが、私達はもう昔の私達ではありません……今の私達は主従の関係」 風の言葉に、喧嘩をしていた鎖と蠍。 それを嫌々そうに止めようとしていた盾。 そして、頭を撫でられていた剣。 全員悲しい顔をして一瞬蓮莠を見ると、自分たちの席についた。
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