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俺が蓮莠さんの頭を撫でていると、いつの間にか蓮莠さんはぐっすり寝ていた。
何時も蓮莠さんは『残虐の女王』『美しき眠りの姫』と言われている。
けど、今の蓮莠さんはどちらにも当てはまらない。
普通の青年だ。
蓮莠さんの事を余り知らない奴等は、安らかに寝る蓮莠さんに驚くだろう。
「蓮莠さんが寝ている間に、龍桜の情報でも取っておきますか」
俺はそう決めると、一度蓮莠さんを見た。
ッ!!
「泣かないでくださいよ……貴方に涙なんて似合いません」
俺は一粒の涙を流す蓮莠さんの目元を、優しく触った。
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