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まずは、ストンピィやスライと言った殴る、燃やすという単純なデッキから慣れさせた。
デュエルの回数を増やし、ルールが理解出来たところで、ミラクルグロウやカウンター・スリヴァーというカウンターを使う、頭を使う、先読みをするデッキへと移行した。
時間は充分あるはずだった
が、プロキシー(代理)カード作成に時間を取られ、あれよあれよという間に2週間が過ぎ、ボクの使いたいドネイトに当てる時間は僅かだった。
カードが世界レベルでも、プレイは地方大会以下だ。
過去に地方のコモン大会で優勝経験のあるボクからすると、サトルは初心者の域だ。
応募の締め切りまで時間がないので、ボクはドネイト、サトルはストンピィと書いて送り、サンプルそのままという状態になってしまった。
だが
そんな中幸運もあった。
ある日、講義の空いた時間を利用して、使っていない教室でデュエルをしていたら、ある男が訪ねて来た。
名前をオウミと言った。
「マジック好きなん?」
なんかマジックを好きな者の臭いがした。
「大会があるから、練習しているんですよ」
「へー、ストンピィとスライかー」
「懐かしいね」
感じた。
知っている。
かなりのレベルで。
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