悟りの教示者

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まだデュエルを始めて間もない場には、はぐれ象、怒り狂うゴブリン、山がそれぞれ一枚という状況だった。 ストンピィとスライを推測するには、十分な材料だが知っていないと言えない。 プレイしていた。 過去に。 確信を得たボクは質問した。 「オウミ、聞いていいか?」 「どうぞ」 「NAC(ナック)の愛称で知られるプレイヤーは?」 「中村聡さん」 (元銀行員で現在、小説家及びカードゲーム漫画のテクニカルアドバイザーとして有名。別称は業師) 「力線シリーズの元ネタは?」 「日本の藤田さんが出したアンラッキーマンズ・パラダイス」 (先手後手を入れ替えるギミックが開発者の目に止まり採用された) 「笹沼さんの別名は?」 「地雷魔人」 (パンドレッドやデッキ枚数245枚(!)の機知の戦いというコンボデッキで、上位成績を修めている) 「中国語版マジックのアーティファクト・クリーチャーの訳は?」 「神器生物」 (日本語よりも安く買えたので、イタリア語、中国語、ハングル語などをへビープレイヤーは大量購入した) 確信は揺るがなかった。 知識もある。 次の質問は決まっていた。 「大会、出るのか?」 「勿論」 「何で?」 「ターボ・ランド」
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