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次の質問は決まっていた。
「い…一緒に、れ…練習しないか?」
勇気はいらなかった。
心から湧き出る言葉だった。
「俺もそのつもりだったさ」
ボクの方に近寄り言った。
「知ってたよ、こうして講義の合間に練習していたの」
さらに、オウミは続けた。
「俺もね、探してたよ。マジックプレイヤーを。でも、なかなかいないね」
サトルは怪しそうにオウミを見ていた。
「だけど、確信はなかったから隠れて見てた」
ボクの作ったプロキシーカードを興味深く見ていた。
「声をかけたのは必然かな」
決まった。
目指せる。
優勝を。
その場で速攻、番号交換し、まずボクのアパートに案内し、サトルほったらかしでマジックをプレイした。
気が付けば、朝から始めたデュエルは深夜を回っていた。
「遅くなってすまんかったな、電車とか大丈夫か?」
「なに、平気さ。俺も久々に楽しかったからね。家は大学から車で数分だから問題無い。もし良かったら家に来ないか?」
「是非そうさせていただくよ」
オウミの兄は二人おり、一番上は4thからのプレイヤー。
二番目はインベイジョンからのプレイヤーだった。
家には、その名残のカードがたくさんあると聞いたからだ。
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