私が体験したBCAA欠乏症状

2/2
前へ
/15ページ
次へ
これには他ならぬ私自身の入院経験が根拠としてあげられます。 私はまさにこの大久保病院に、脳梗塞患者として、1ヵ月以上の入院経験があったのです。 そのとき、食事が不可能なことから炭水化物のみの栄養点滴を受けたのですが。 最初にきたのが、足の指からの[吊り]。 それはだんだん足首、大腿にまで達しました。 大腿の[吊り]は、よく山登りの直後に、われわれ中高年が経験することで。 すぐ熱い風呂に入ったり、ヘアドライヤーなど、すぐ暖まる温熱器を使えば症状は緩和しますね。 しかし、脳梗塞の私は足指が[吊り]はじめたとき、熱い風呂に入ることができる状況ではなかった。 脳梗塞で、すでに2本の点滴につながれ、ベッドからおりられない。 そこでナースコールをして当直医を呼んでもらった。 これが私の幸運で。 そのときの当直医は、大久保病院脳神経外科の[神の手]とも言われ、全国にその人ありと知られた名医、 虎ノ門病院流☆カテーテル手術の武田医師。 私は入院時も、武田医師にセカンドオピニオンで脳梗塞の病変部を発見してもらった(初見の医師は発見できず、CT画像が緊急カンファレンスにかけられて、武田医師が発見)し、後に脳動脈瘤のカテーテル手術までお世話になった。 でも入院してから出会ったのは、この時が初めてだった。 私から、 [全身が吊り始めている。これはBCAA不足だと思う。アミノ酸の点滴はありませんか] すると武田医師は、 [よく知ってますね。ありますよアミノ酸]と笑顔で対応を看護師に指示、 それで私は[吊り]が大腿に達したかけたところで、 BCAA点滴に救われたのでした。 もし[吊り]が両足、大腿から腹筋、両手首、首にまで及んでいたら。 おそらく、こんな文章は今、書いていなかった、全身の[吊り]の痛みにもがき苦しみ、発狂していたと思います。 病院はどこも同じ。 もし[吊り]が患者に発症していても、きちんと患者側が訴えをしないと、 何も対応せずに放置するものです。 いまホスピスでは多くの寝たきりの高齢者がいましたが。 驚いたことに、ホスピスに入院すると、寝たきりが解消する実例が多い。 ホスピスの医師たちにも私はお願いをしています。 この素晴らしい回復事例を広く社会に訴えるべきではないか。 高齢者の寝たきり症状は、実はBCAA欠乏症状なのだと。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

90人が本棚に入れています
本棚に追加