9th.moment

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ドアの向こうに人影は見えなくて。 入ろうか入るまいか、ドアの前でうんうんと悶えて数分経過。 あーでもない、こーでもないとドアの周りをぐるぐるして 「よし!」 役に立たない気合いを入れて、ドアに手を掛けた。 「……上杉さん、何してるの?」 背後からやって来た声があたしの頭上に影を落として、ガラリと空き教室のドアを開けた。 間違いなく、伊達君の声。 あ。後ろにいらしたんですね……。 .
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