穴。

18歳。ピンサロ天使。

あたしは18歳。ピンサロで働いてる。
風俗の世界に入って3ヶ月が経ったかな？
この業界、3日も働けばプロだけどネ。

最初にこの仕事をしようと思った理由は、やっぱりお金が必要だったから。
中学生の頃から援交もやってたし、抵抗なんてなかった∃。
入れるか入れないか、ピンかグループかの違いだよね。

あたし、バカだから、風俗嬢ってカッコイイとか思ってたの。
実際ね、お財布に諭吉が何枚も入ってて、ブランド物で固めたあたしは
同世代で高校生してる子よりも上だったよ。
羨ましがられることは最高にエクスタシー感じるよね。

でもね、あたし、バカなわりに心が真っ暗闇の中にいるみたいなんだよ。
毎日毎日ひとりで泣きながら手首を剃刀で切ってるんだ。
笑ってるけど、本当はつらいんだよ。

お金が必要になったのも、男が原因なんだ。
16歳から付き合ってる男がギャンブル依存なんだよね。
もう高校は中退しちゃったけど、制服のままパチンコ屋デートなんて日常茶飯事だった。

でもね、あたし、彼が大好きなの。
殺されても幸せなくらい、愛してるの。

だからあたし決めたの。

お金稼ごうって。
彼を幸せにしようって。
もっともっと、あたしのことを愛して貰いたいもん。

彼のためなら、見知らぬ男の前で服を脱ぐことなんてたいしたことじゃない。

それにね。
神様がもうちょっと優しい人なら、あたしをこのダルイ切なさから
いつか救ってくれると信じてるしネ。