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「何も見てない」
財務省の誘導か何かはどうでもいいが消費税増税に心血を注ぐ野田ちゃんを横目に、一応肩書きは“経済学者”である彼は信条である『経済は現場で動いているんだ!』という織田裕二からパクッたような言葉が命ずるままに、市場調査に出かけた。
スーパー・デパート・商店街・百円ショップ...
デフレであることはもちろん認識していたが
「ここまでとは...」絶句する以外無かった。
節約などのレベルではない “買わない”のだ。
生産者が明らかに損害を被る価格でなんとか販売業が維持されている。いや、既に死んでいるが生き残っているように懸命に取り繕っているだけだ。
このタイミングで消費税アップで消費をさらに冷え込ませて
『将来の為に!』
なんてどの口が言っているのだ?
机上の空論をわざと展開しているとしか思えない。
生きていないと再生する経済も再生できないところまで抹殺されてしまうのだ。
野田君よ!知らなかったではすまされないぞ。その砂上の城から降りて来て自分の目で見ればすぐわかる。税収増など宝くじ当選の夢より遠くなって行くだけだと。
しかし、彼が送付したこの書簡が読まれる事は無いのも書きながら理解しているものの投函せずにはいられなかった。
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