―いち―

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「わかりましたよ……では、一分待ちますから早く着替えてくださいね!!」 「あぁ」 じゃ待ってます、と言いながら総司は廊下に出ていった。 セーフ…!! 焦ったよ、全く。 「10秒たちました。早くしないと土方さんの沢庵、全部食べちゃいますよ~?」 「すぐに着替えるから。だから、落ち着け」 ――――――――― 「一分……、土方さ「待たせたな…」………」 土方はきっかり一分で着替えた。さらしもちゃんと付けて。 土方はすごく綺麗に着こなし、髪も寝癖一つなく結わえていた。ようは、完璧にってことです。 「土方さん………」 沖田は見とれてしまった。さっきまで、だらし無かった人が、一分で綺麗になって自分の前に立っているからだ。 「?総司、早く行くぞ」 「……あっ、はい」 二人は朝餉をとるために隊士達がいる大広間へと、向かった。
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