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車で走ること5分。
「珠稀さん…、いつになったら矢坂邸に着くんですか??」
「もう着いていますよ」
「え!?」
窓の外を見ると、木が立ち並び、その奥に噴水があって、広い芝生が広がっている。
でもお屋敷らしい建物は1つも見えない。
「ここ一帯が、矢坂邸なのですよ」
「えぇ!?」
本当に広いんだなぁ…。
すると噴水の隣にある、散らかった絵の具や筆が目にとまった。
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