矢坂春斗

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書類の記入も終わり、冬斗様に言われたとおり、庭を散歩してくることにした。 「庭って言っても………広すぎてなにがなんだか分からない……」 ここは本当に庭ですかって感じ… まぁとにかく屋敷から離れない程度に歩こうかな。 「帰る道を忘れないようにしなきゃ。」 春風が気持ちいい。 春斗様は絵を描いてるのかな? こんな自然の中で絵が描けるなんて本当に気持ち良さそう。 少し歩いていくと、さっきの絵の具が散らばった場所にたどり着いた。 「絵の具は散らばったままだ」 黄色やオレンジ、暖色系の絵の具が散らばっていた。 「あれ?」 奥の方に誰かいる。 もしかして… 「春…斗様???」 …………。 返事がない。 あれ??? スー…スー… 「寝息??…。」
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