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その日もいつものように家事手伝いという名のニート生活を満喫していた亜紀は、時間も深夜という事もあり大きなあくびをし、いそいそと布団に潜り込んだ。
迫り来る眠気に抗う事すらせず眠りに入る亜紀。
誰かに呼ばれる声によって目を開ければ、亜紀の顔の真ん前には不思議と顔が認識出来ない男がいた。
「うわっ!」
若干どころか明らかに女らしく無い驚きの声をあげる亜紀など構わず、男はニコニコしながら(顔の上半分だけ認識出来ないようで、口元は笑っているのがわかった)こう言った。
「ちょっと世界を救ってくれない?」
まるでおつかいを頼むかのように。
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