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「おーいくそ兄貴ー朝だぞー」
「んぁー…」
「こらっ起きろっ」
「ちょお…寒い妹よ」
「もう高校生なんだから自分で起きてよねー」
「んぁ…」
妹は僕から剥いだ布団を持って行ってしまった。
僕は寝起きが非常に悪い。うるさい目覚まし時計でもなかなか起きないことで有名だ。
家内で。
妹に布団を剥ぎ取られたのでしぶしぶ起きて制服に着替えた。
「はぁ…」
自然に出る溜め息。もはや僕にとって溜め息は呼吸をするのに等しい動作だった。
入学して一週間、もうすでに学校に行くのが億劫になっていた。
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