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「おほんっ!えー話というのは他でもない!!一つ君に頼みたいことがある!!!おっしゃーすっ!!」
まだ何も頼まれてないのに頭を下げられた。
「あ、あの頼みって…」
「ん?あぁまだ言ってなかった」
そう言ってたっちゃんはマッハで頭を上げた。
「そう、頼みたいことってのは…」
たっちゃんはジー…っと僕の目を見つめる。その眼力に僕も目が離せない。
何かとんでもないことを言い出すんじゃないか。
僕の額から変な汗が出始めた。
「…しぃ」
「…え?」
「…ほしい」
「…」
「…いってほしい」
「…イってほしい?」
「あぁっ…だめぇっ!って違うわボケ!」
なんで怒られたの…?
空気が緊迫し過ぎて僕はもう汗だくで、冗談も冗談に聞こえなかった。
もうすでに半泣き状態。
「えーおほんっ!だからっ!君にたっちゃん部に入ってほしい!!!おっしゃーーす!!!」
「…」
僕はまた泣きそうになった。
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