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「入るって…『たっちゃん部』?にですか…?」
「その通り…君には素質がある」
そう言ってたっちゃんは身を乗り出して僕に顔を近づけた。
「君の目はなぁ、変わりたいっ!!って言ってるんだ。俺はそんなやつを探してたのさ。んで、見つけたらそいつを絶対仲間にするって決めてたのさぁ」
「僕の…目ですか?」
僕は自分の胸が自然に熱くなるのを感じていた。もちろん突然のことで頭はついていけてないが、入学早々諦めかけていた変わるという思いが再び、微かながら生まれていた。
「んぁそうだ、『たっちゃん部』ってのはうちの正式な名前じゃないんだぜ」
「え…」
「正式には『学校大好き竜彦同好会』だ」
「…はい?」
…僕は自分のそんな気持ちとは裏腹に、俗に言う「嫌な予感」を感じていた。
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