たっちゃん始めました。

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―それを見つけた時、僕は自分の目を疑った。 僕は部活動紹介の掲示板のど真ん中にある掲示物から目が離せなかった。 『たっちゃん始めました。』 白い画用紙に達筆な字でそう書かれている。 当然のことながら他の一年生もその掲示物に釘付けだった。 「始めましたって…たっちゃんを?たっちゃんってなんだボケ」 「冷やし中華の種類とか?」 「んなわけねぇだろボケ」 「じゃあなんなんだよ」 「知るかボケ」 ボケボケうるさいな… と思った僕も冷やし中華を想像していた。
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