2人が本棚に入れています
本棚に追加
「今、この人たっちゃんよりたちが悪いと思いましたね」
す、鋭いっ…
「いや、そんなこと思ってな」
「分かった。確かにいきなり入れって言われても納得いかないと思う。だったらこうしましょう」
風華先輩は僕の言葉を完全にスルーし、そして更にこう言った。
「ジャンケンです」
「えっ」
「ガーン!その手があったかぁ!!!」
たっちゃんは大袈裟に両手を頭にやって激しく動き出した。
僕は相変わらずことの進展についていけず、口が開いたままだった。
「最初はグー。ジャンケン…」
「ちょちょっとまって下さい!!」
風華先輩の声で我に帰った。危うく流されてしまうところだった。
「な、なんでジャンケンなんですか!それに僕、入りたいなんてまだ言ってないですし…」
「ふぅん」
だからふぅんってなんだ!!
最初のコメントを投稿しよう!