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「まてまてまてまてまてぇーーい!!そこの少年んん!!!」
まさか、自分を変わるための一歩がこんなことになろうとは。
「か、かんべんしてよ…」
僕は元々運動部でもなんでもないしそもそも走るのは苦手だ。
玄関へ逃げたがそこへたどり着く前に簡単に捕まってしまった。
「はぁ、はぁ…やっと…つ、つかまえだ…はぁ、はぁ、オェ」
僕を捕まえた張本人は僕以上に疲れていた。
「…はぁ、はぁお前なぁんで…逃げるんだぜかオェ」
その人は馴れ馴れしく僕に肩を組んできた。
「叫びながら追いかけられたら誰でも逃げますよ…」
「まさか、そんなわけねぇだオェェェ」
「ちょ、ちょっと!」
その人は僕と肩を組んだままお昼のお弁当の中身を吐き出した。
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