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時は進み、四年後。
白夜はまだ喋ることも儘ならないが、立って歩くことは出来るようになっていた。
「よし、今日は白夜の魔力測定をしようか」
ラグが弱々しい足取りで歩いている白夜を抱き抱え、ミリーに問い掛ける。
この国【メディエル】だけでなく外国でも四才児になると魔力測定が行われる、何故ならば魔力が発生するのは四才からなのだ。
「漸く白夜の魔量が分かりますね」
ミリーは笑顔で、かつ不安げにそう言葉を溢す。
二人は白夜を連れて魔量計測室へと入る。
そこにはただ真っ白な空間にどす黒い水晶が浮かんでいるだけだった。
二人は白夜の手を魔量測定器に乗せる、
だが、
「反応しない!?」
二人は最悪の事態を予感していた、
だがそれは起こってしまった。
通常人は魔力無しには生きては行けない、だが例外もいる。
魔力無しでも生きて行ける【魔盲】だ。
魔盲は災いの元として意味嫌われている、【二人は貴族】だ、後に白夜が党首になっていただろう。
だがその党首が魔盲だと世間に知られたら?
勿論反感を買う。
「その小僧を【死の樹海】へ捨てよ」
そこに年老いた、だが威厳のある声の老人が白夜を睨みながら現れた。
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