動乱

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 翌嘉永七年、半平太は新町に武市道場を開いた。  所詮は郷士、けして見た目は立派には見えなかったが、道場を開くことは元来からの夢であったので心より嬉しかった。  また、半平太の人望と剣の腕を聞き付け、予想をはるかに上回る沢山の門下生が集まった。  これも真に励みになった。  田舎のボロ道場だが今に見ておれ、ここから日本を変える一大勢力にしてみせる。  そして同年、麻田からも小野派一刀流皆伝を伝授された。
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