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二人はこうして、幼い頃よりふざけた話しは元より、国事など真面目な話しも論じあった。
「ほいたら、わしはそろそろ帰るき」
「おう、また何時でも来い」
ただ龍馬には悪い癖があり、武市宅へ訪問すると、必ず帰り際に玄関先で行う事があった。
「あっ!! 坂本様!!」
とつぜん声を張り上げたのは、妻の富子だった。
「あー、すまん」
龍馬は何度も頭を下げた。
その癖とは、必ず立ち小便をして帰る事だったのだ。
これには富子も困り果てた。
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