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しかし半平太は、こういった門下生を一喝した。
「人を見た目や階級で差別するとは何ということか!! 人を見る時は本質を見よ」
半平太は、しっかりと自分の目で見極めようとしたのだ。
「以蔵、なにゆえ剣を学びたいと思うか?」
「大切な人を上士から守りたいと思うたがです。そのために強くなりたいがです」
半平太は以蔵の目をじっと見つめ、すぐに入門を許可した。
なぜなら以蔵の目は、見た目とは真逆の、とても透き通り芯が強い目をしていたからだ。
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