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文久元年、半平太は剣術修行の名目で、土佐から江戸へはるばる来ていた。
そしてかねてより交流のあった、長州藩の桂小五郎や久坂玄瑞、高杉晋作、薩摩藩の樺山三円、水戸藩の岩間金平ら尊王攘夷派と近くの宿屋で交流した。
「日本人は力を合わせなきゃならん!!」
「高杉君、熱くなりすぎだ。少し落ち着いたほうがいい」
過激な論を述べる高杉晋作をなだめたのは桂小五郎だ。
「こんな時に落ち着いていられるか!? 武市君、君はどう考えか?」
半平太は悩んだ。
いかにして異国と戦うかの、手段が大切だからだ。
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