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山内容堂とは安政の大獄により失脚してしまった前土佐藩主であり、酒と女と詩を愛し、自らを「鯨海酔侯」と称した。
藩政改革を断行し、幕末の四賢侯と評価され、半平太は武士として主君である山内容堂を信じ仕える決意だった。
「ほいたら、土佐の勤王党でございますな」
「そうだな。これを土佐勤王党と名付けよう!」
半平太は土佐にて尊王攘夷を呼びかけ、同じ考えを持つ者、同士を募集した。
恐るべきは、半平太を頼り二百人余の参加者が集まり、坂本龍馬や岡田以蔵も加盟し尊攘運動の一大勢力となった。
「龍馬! おまんも加わってくれるか!!」
「わしは自分の考えはようわからんが、おんしの味方じゃ」
半平太には、この仲間達が何よりの心の支えになった。
ゆくゆくは、この土佐から日本全体を動かす力に、助けになりたい。
そう思えた。
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