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「吉田様、我らは国の為、この一命を捧げる所存にございます。どうか攘夷にお力添えを!!」
「たわけがっ!!」
吉田東洋は、半平太の髷を掴み、床へ叩きつけた。
さらに頭を踏み付け言った。
「たかが、白札郷士の分際で粋がりおるわ、武市ごときに何が出来るか」
「ど…どうかお力添えを……」
半平太は何度も何度も、懲りずに頭を下げた。
その日が駄目ならまた明日、明日が駄目ならまたその明日、しかし何度頭を下げてもそのたびに踏み付けられ一蹴された。
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