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その後も龍馬は、涙ながら必死に半平太を説得した。
「わしは脱藩をしようと思うちょる。アゴも一緒に行くがよ」
脱藩というのは、土佐をすて国抜けをするということだ。
「皆が土佐藩を捨てるというなら山内家はどうなるか。わしは一人となっても、流血を覚悟で最後まで闘ってみせる」
それでも半平太は、故郷を捨てることは出来なかった。
明くる日、坂本龍馬は土佐を脱藩をした。
もう二度と龍馬とは会えないかも知れない。
それほど脱藩は重罪だった。
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