天誅

3/14
前へ
/70ページ
次へ
 吉田東洋は剣の達人だと聞く、本来ならば腕に自信のある、半平太自ら赴き決行をしたいところなのだが、暗殺をした者は脱藩をしなければならない。  土佐に残っていては、あとあと捜査によって罪状がばれてしまい、死罪を免れないからだ。  ところがこの日は天運がよく、外はうっすら霧が出ている。  これならば吉田東洋にも刺客を悟られにくい。  半平太は土佐を守る為に、心を鬼にすると決めた。  だから半平太ではなく、今回はこの三人に全てを任せた。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加