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嘉永六年六月三日――。
ペリー提督率いるアメリカ東インド艦隊四隻が浦賀に来航した。
土佐藩からは幕府の命令で土佐藩品川下屋敷、鮫洲抱屋敷を警護命令が出ていたが、半平太は妻をめとり色々と忙しかったので、これを辞退していた。
妻は郷士島村源次郎の長女、富子といい、とても気立ての良い女性だった。
「あなた様、手紙が届いております」
「すまない、ありがとう」
半平太は富子から手紙を受け取り、中を確認した。
なんだと!?
半平太に衝撃が走る。
その手紙は江戸にいる知人からのもので、なんとも信じられないことが書かれていた。
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