一章

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『ハッキング?お前さ、他人の父親に犯罪者になれってわけ?』 気だるそうに話すが、実は好奇心で一杯のM君だった。 ―もしかしたらS君だったかな? 「まあ、今更じゃん?代わりにプリン作ってやるからさ」 このM君は何とも変わった子で、俺が作ったプリンが大好物だったらしい。 試しに市販のプリンを与えたら棄てられた。 ついでに激昂された。 まったくやれやれだ。 プリンを作る男子小学生も珍しいとは思うが…。
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