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「ったく、何やってんの?僕、待ちくたびれちゃったじゃねーか」
男勝りの小さな女の子…宮野 薫だった。
「あのさあ、言っとくけど、死にたいなら勝手に死んで」
ずっぱりだった。
その台詞は間違いなく、戒に向けられていた。
「それから、こいつを殺人犯にしないでくれる?
ってことで僕達は帰るけど?」
すっごく強引だけど、正直助かった。
「ありがとう、薫。助かった」
折角お礼言ったのに…
「お前、死ぬなら金払ってから死ねよ!」
その言葉が愛情や心配の裏返しだって気付くには、俺は幼かった。
「誰が死ぬかよ!ってか…」
戒の方を見ると、暗くなってしまったせいで表情は見えなかった。
―あいつは、死んじゃうのかな?
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