一章
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母の死を悲しむ自分と、母の死さえ否定している自分がいた。 そう、あれは… 感情が分からなかった。 「ねぇ、鳴海君」 薫が何とも言えない懐かしい顔をして、呼んだ。 「どうした?」 「プリンよろしく」 ―現実的だなぁ…。 「分かったよ。明日持ってくから」 ―と、クールに決めたかったけど、 ゼーゼーな俺は… 「か…おる…良く元気だな…」
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