86人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
「よぉ、目、覚めたか?」
後ろから声がして、俺は慌てて寝たふりを決め込んだ。
「何だ。まだ寝ていたか」
ホ…騙されてくれたか?
「なーんてな。クソガキ。起きろ」
首根っこを捕まれて起こされた。
「な…だ… な…」
怖い。
声をかけてきたのは30ほどのオッサン。
若干の無精髭が気になる。
「お前なあ、何が言いたいかは分かるが、つまりはここはどこ?私は誰ってやつだろ?」
―んなっ!
「俺は、鳴海だ!」
最初のコメントを投稿しよう!