一章

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図書館開館直後から閉館時間まで…。 図書館の司書は、只怠け者だったのか否かは良く分からないが俺に注意とかは全くしなかった。 実に一週間朝から晩まで調べ通してようやく気が付いた。 図書館に桜花家に繋がる蔵書など無い事を―。 結局何の手がかりも無く、次に思いついたのが病院だった。 面会謝絶になっているなら看護士を騙して入ってやる! これが俺が相手を騙した初。 ―確か、中空病院ナカソラ。 3○6号室…。 俺は子供らしく、ミニカーを片手に、盗聴器、発信器をポーチに詰め込んだ。
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