青い空が似合うのは

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そう言われ今度は私が足を止めてしまった。 私の名前を知ってる事も少し驚いたが、それならなぜさっきまであんなに私の名前を聞いてきたのかが分からない。 私が足を止めたのを見てか、男はその静かなトーンで話を続けた。 「学校に行くまでに友達になろうとしたけど、失敗だったか・・・残念!この日に賭けてたのにな~。」 そういうと押していた自転車をスタンドを使って道路に止め、そこに腰を下ろした。 さっきまでの妙にハイテンションな男とは全くの別人。 どちらが本当かは分からないが、こっちの方がいいと私は思う。 男は腰を下ろしたまま空を見上げ、ひとり言のように話し始めた。 「名前知ってて、気持ち悪いとか思った?たまたま君を見かけてさ、それからずっと忘れられなくて。 こう見えても俺、中学で結構悪で。それ知られる前に友達になろうと思ったんだけど・・・ダメだった。失敗。バカだからなぁ俺・・・」 今度は元気なく顔を下に向け、ため息を一つ。 見て分かるほど男からは元気がなくなっていた。本当にこの日に賭けていたように思う。 私もさっさと学校に行ってしまえばいいのだが、何故か足を止めその男を見てしまっている。 男はさらに言葉をつなげた。
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