青い空が似合うのは

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今日は入学式。 人々はその胸に不安や希望を抱いて新しき学びやへと足を運ぶ。 天気まで祝福してくれているのか、青空が眩しく真っ直ぐ見れないほどである。 これから始まる学校生活に、皆は何を思い描いているのだろう。 これから仲良くなる親友?心も体も許してしまえる恋人?人生を変えるほど尊敬出来る先輩? ――――バカバカしい。 そんなものは全ての架空のものでしかない。一言で言えば『理想』なんだ。 絵に描いたような充実した日々?そんなものが待っているはずがない。 待っているのは後悔。過ち。裏切られ、苦しみに泣き、新たな寄りベとなる人を求める日々。 なんて下らないんだろう。 だが、今のご時世高校くらい出ておかないと仕事もない。 高校を出たからと言って仕事が見つかるわけでもないが、行っておいて損はないだろう。 私に必要なのはお金と高校を卒業出来るだけの単位。 人間関係?そんな無意味な事に時間を割く人を見るたび可哀そうだと思う。 なぜなら『あれ』はただの演技だから。本当の事なんて何ひとつない。 相手の心が分かるなら話は別だけど。
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