0人が本棚に入れています
本棚に追加
新たな学びやである高校へと伸びる通学路だが、新鮮でもなんでもない。
なぜならうちの中学から目と鼻の先にあるエスカレーター式の高校に進学したからだ。
うるさい犬。
意外ときれいな川。
無駄に植えた街路樹。
植木に水をやるおばさん。
体操しているおじさん。
散歩をしているおじいさん。
井戸端会議をしている主婦。
全て見慣れた景色だ。全くつまらない。新鮮味など求めてないが、それでもがっかりしてしまう。
また三年間同じ景色を見なければならないのか・・・。
文句を言っても仕方ない。これも自分で選んだ道なのだから。
この高校でも私は、静かに一人で過ごし、誰とも深くかかわらず、卒業出来る単位を取って無事高校生終了。
本当につまらない人生。もし私が他人からそんな高校生活を聞かされたら『つまんない人生だね』と一刀両断している事だろう。
でもそれが悪い事だとも思わない。
いじめを苦に自殺してしまう人だっているし、金銭面の問題で学校に行けない人だっている。
そう考えれば高校に行けるだけ幸せなのだから、これで
いいん・・・・・・・・・だ?
最初のコメントを投稿しよう!