①苦味

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「ねぇ?桜木さん」 窓際の席で、休み時間にボーっとしているルルに誰かが声をかける。 「え?」 ルルは、基本友達がいない。 いや?作らないのかもしれない。 今までだって、『パシリ』に使われるだけで、声をかけられた事があまりない。 だが、この日は違った。 声をかけられた方を向くと、数人の女子が立っていた。 よく顔を見ると、元の中学は違うが、同じクラスの子だ。 「なっなんですか?」 ルルは、目を合わさないように俯いた。
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