三日目

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私は昨日、また死んだ。 人生で二度も死ぬなんて、そう経験出来る事じゃない。 しかも、私はまだ生きている。 この先、いずれまた死が訪れるのだ。 身体が冷たくなるとか、意識が遠のくとか、私にはそんな感覚は無かった。 頭を潰されて、何も考える間もなく死んだから。 そんな事を考えながら、ゆっくりと目を開けると……いつもと変わらない、自分の部屋の天井が見える。 身体を起こして、机に歩み寄り、その上の充電器に置かれた携帯電話を確認した。 「11月9日……また『昨日』が始まるのか……」 もう……嫌だ。 このまま登校して、猫が車に轢かれるのを見て、昼休みに遥に「カラダ探し」を頼まれて、0時になったら、夜の学校に呼ばれる。 「カラダ探し」が終わらない限り、私達は永遠に「昨日」が繰り返される。 こんな事なら、学校になんて行きたくない。 でも、翔太の事が許せない。 学校に行って、一発殴ってやらないと気が済まない。 私は学校へ行く準備をして、いつもの時間に家を出た。 顔に、縦に入ったアザを触りながら。
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