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『こんなことは、したくないが…』
腕にもたれるユリティアに呟く。
魔力を使って、眠らせた。
ユリティアを椅子に座らせると、俺は部屋を出ていった。
自室に戻るまで、俺は考えていた。
おそらく、ユリティアは俺が死ぬ未来を見たようだ。
もうすぐ、戦争が始まる。
ユリティアを危険に巻き込みたくはない。
後1時間で目は覚めると思う。
その時に俺が生きているかはわからないが。
自室に着くと、机の中の魔晶を取り出した。
魔法陣にのせ、手をかざす。
すると、魔晶が5個の玉になる。
後は、この魔晶を四方に埋めて、準備が出来る。
1個の魔晶は発動装置だ。
魔法陣に手を置く。
魔法陣が輝き、4匹の鷹が現れる。
それぞれに魔晶を持たせ、『行け。』と命じると、鷹は窓の外へ飛び立った。
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